製造・加工業からの輸出が主力

​（ドンナイ省ポータルサイト）ベトナムは製造業・加工業を中心に輸出が堅調に伸びており、業界全体の輸出額を牽引しています。

今年の最初の7か月で、ドンナイ木材産業の輸出額は同期間比で12.6%増加し、約8億1,400万ドルに達成しました。

輸出の伸びは回復しましたが、依然として多くの課題に直面しています。米国がベトナム経済を市場経済として認めていないことや、他国が輸入管理強化に動いていることが輸出企業にとって注意が必要です。

輸出額のトップ
 
2024 年の最初の7か月間、ベトナムの輸出は成長を続けています。このうち、製造加工業は輸出額が1,920億ドル以上で、輸出総額の84.6%を占め、2023年の同時期と比べて15.4%増加し、重要な役割を果たしています。
2024年7月の定例政府記者会見で、産業貿易省のPhan Thi Thang副大臣は、これは国内生産の前向きな状況を反映していると述べました。工業生産は2023年と比べて力強く回復しており、プラス成長を続ける軌道に乗っています。加工・製造業は経済成長において主導的な役割を果たしています。
 
専門家によると、ベトナムは工業生産への投資を引き付けている為、これは我が国の最近の傾向であるとのことです。製造加工業は、国の産業発展と近代化のプロセスの前提と基盤を作ります。この産業の付加価値の成長率は、過去5年間の経済のGDP成長率をはるかに上回っています。

ドンナイ省では、省の主要な製造業と加工業の一部も輸出額が多く伸びています。7月の工業生産は引き続き増加し、回復傾向にあり、企業は新規生産受注を獲得し、輸出市場は好調で、国内製品消費市場は極めて安定しています。全体として、今年の最初の7か月で、26/27の製造業が生産指数が上昇しました。
 
同省の輸出売上高は約133億ドルに達し、同時期に比べて8％以上増加しました。木製品が12.6%、繊維製品が3％以上、コンピュータが10.8%、繊維が5.6%、機械・設備・工具およびスペアパーツが4.6%増加したなど、いくつかの主要製品は非常によく伸びていました。
 
産業貿易局のPham Van Cuong局長によると、生産と輸出は回復し、成長しているという。企業を支援するために、ドンナイ省は市場を見つけるために国内外の貿易促進プログラムに多くの企業が参加できる様よにしました。Cuong氏は、海外の見本市や展示会には企業が実質的に参加していると評価しました。そこから、ビジネス、販売、購入、さらには海外市場からの投資パートナーを見つける機会が増えています。
 
課題に積極的に対応する必要がある
 
輸出は急速に伸びているものの、全体としては今後まだ変動が大きい。世界経済全般に影響を与える世界の地政学の変化や紛争の最新の動向に加え、企業はルール、規制、貿易障壁に適応する方法を見つける必要もあります。

特に、米国がベトナムを市場経済国として認めていないことも注目すべき問題の一つです。ベトナムは73カ国から市場経済国として認められているが、最大の輸出先である米国はベトナムを市場経済国として認めていません。認められない間に、世界最大の市場に輸出する商品は、これまで、そして今後も大きな制限や障壁にさらされ続けています。実際、今年の最初の6か月間で、米国はベトナムの輸出品に対する貿易防衛調査を最も多く開始した国であり、その件数は11件でした。

木材産業は、輸出額が大きいドンナイの産業の1つですが、現在貿易障壁に直面しています。各企業の取り組みに加え、最近ではドンナイ木材・手工芸品協会が多くの会議やセミナーを開催して企業に知識を広めようとしています。同協会の副会長であり、Tan Vinh Cuu株式会社取締役会会長のVo Quang Ha氏によると、同協会はセミナーを通じて、企業が貿易防衛に関する重要な情報とその対処方法を研修し彼らの権利を保護するために対応し、それによってベトナム製品の競争力を向上させることが期待されています。

上記の問題に加えて、企業は輸入国の市場規制や管理に対応できるよう長期的に考慮する必要もあります。特にEU市場では、環境問題に関連する一連の法律の制定が準備されています。この市場では製品の原産地も厳密にチェックされ、他国がEUに輸出する商品の炭素排出が課税される事になります。
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